ニュース第71号でご案内していた「第5回藪会秋期研修会」を、コロナ感染防止に配慮した形で下記のとおり開催し、多くの成果を得て無事終了しました。 会員の皆様から要望の強い、藪会方式と称されている樹幹治療ならびに土壌改良作業を主体とした研修会でした。当日の研修状況をご報告します。
1.日 時 令和4年11月5日(土) 9時(集合) ~ 16時
2.開催場所 東京都調布市の曼珠苑さんの下石原圃場
3.参 加 者 24名
4.研修内容 午前・・・・ハナミズキ(白花)の樹勢回復作業
午後・・・・メグスリノキおよびマグノリアの樹幹治療
◇今回は全員で24名の参加でしたが、会員外の業務関係業者の方の参加もあり、藪会の技術を披露し体験する場になり、初級者の多い賑やかな研修となりました。参加者の息子さんの小学生も参加してくれて、未来の藪会会員候補として一番と言っていいほど積極的に手を動かしていたのが印象的でした。
◇今回の研修内容のうち午前中のハナミズキの樹勢回復作業の様子をお伝えしたいと思います。
当該ハナミズキは4年前の秋季研修でも土壌改良を行っておりますが、再度エアースコップを使って根鉢の周りを掘り上げて根の状態を確認し、ワカホを混入して埋戻すという作業を行いました。木の状態に関しては、樹勢は衰え枯れ枝が目立ち、良いとは言えません。根に細根がほとんど見られず、4年前に土壌改良を行ったにもかかわらず、何故衰えたのか、その答えを皆で討論して発見と確認、気づきを得ることが出来ました。
◇今回の気づきとしては夏場の乾燥や西日の当たり方、周りの木が無くなるなどの環境の変化は常識的に想定していたよりも影響が大きそうと思われました。樹勢回復と言って土壌改良を行うだけでなく、視野を広く持ち、長期的に計画を考え、実施していくことが大事な事であると気づくことが出来ました。
◇今回参加しなかった会員の方々も、こうした研修会では多数のメンバーで取り組むことによって多様な考えや新たな発見を体感できると思いますので、研修内容が初心者向けだからと敬遠せず、ぜひ積極的に参加ください。
今回も場所を提供して下さった蔓殊苑さま、大変お世話になりました。ありがとうございました。




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