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■シリーズ 木の名前の由来  〈 その12/コブシとハクモクレン、モクレン 〉  

※ その時節折々の樹木について、名前(和名)の由来を中心に解説しています。 樹木名の語源や、渡来時期等の歴史や文化、ローカルネーム、トピックス等、いろいろ関連付けながら雑学的に覚えて知識の裾野を広げましょう!

◆冬が終わり春めいてきた公園や庭で、葉はまだ出ていない枝に白い大きな花を咲かせるコブシとハクモクレン。花期はどちらも3月~4月のほぼ同じ時期に咲き、花や蕾、木肌・枝ぶりの様子が似ているので、混同されやすく、ある程度慣れた人でも見まちがう場合がある。

◆コブシの蕾は日の当たり方で発達が異なり、日の当たる南側がよく発達すると蕾の先は北向きになる。 全体のイメージとしては、コブシの蕾や花はあちこちを向いていて花の下方に葉が1枚ついている。

 一方、ハクモクレンにはその葉はついてなくて、蕾や花は概ね上方や斜め上を向いている。 身近で見た時の違いとしては、コブシの方が野趣に富むすらっとした感じで、ハクモクレンは枝ぶりや花の様子が派手・あでやか・大ぶりな感じである。

 

★コブシ、ハクモクレン、モクレンの見分け方や特徴の対比表

~ 『山溪名前図鑑 樹木の名前』 他 より一部引用し、編集 ~
~ 『山溪名前図鑑 樹木の名前』 他 より一部引用し、編集 ~