2021年7月29日(木)、藪会会員等10人が参加して世田谷区深沢の都立園芸高校のハナミズキに西日除けの植栽工事を行いました。
〈作業概要〉
この植栽工事は7月10日の視察の際に提案していたもので、日射による幹焼けの予防・保護のために、当該ハナミズキの西側にやや大きめの樹木2本(樹高5mのシラカシとヤマボウシ)を捕植するというものです。
これにより、太陽光線の低い角度からの強い日射を遮り、西日による幹焼けのリスクを低減できたものと判断しております。
〈措置の効果と今後の課題等〉
①今回捕植した樹木が成長し樹冠が広がっていくことでハナミズキの樹冠部への強い日射が相当低減されるはずであり、梢端部に若干見られる枝枯れの進行が抑制されることが期待できます。
②今回捕植した2本の木の枝が大きく伸びてきたら大きくなり過ぎないよう適切な剪定を施してやり、ハナミズキの光環境が暗くなりすぎないようにする必要があります。
③ハナミズキは、自生地では森の中の亜高木であるので、あまり強すぎない適度な日射と水分環境を好むようです。今回の捕植作業は、本来の生育環境に近づけ、この先、安定した生育が見込まれるようにすることが目的です。
④令和3年の夏は比較的降雨が多かったため、例年より水分環境は良好に推移し、ハナミズキにとっては良い傾向であったと思われます。
⑤近年、夏期は高温少雨の傾向が強まってきているようなので、乾燥対策としてミスト装置や自動潅水装置の設置も今後の検討課題です。




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