寄 稿

 ~「やぶかいを支える会」 と 「フローチャート」 に想う ~

藪会副理事長(子方)  猪 野 年 郎     

 

 20年余の時間が流れた。 私がやぶかいと関わってからの時間である。

 

 発足当時から預かってきた事務方を、2月に卒業させていただいて、少し肩の荷が下りたところで、20数年のやぶかいとの関わりを無責任に振り返っている。

 

 

 縁あって、故内田親方(以下「親方」という)と出会って20数年が過ぎた。親方が樹木治療に取り組んでからはもちろんそれ以上の時間が流れているが、私が、親方と出会い「やぶかい」と関わってからの想いを少し振り返ってみたいと思う。

 

 

 

 親方は、豊富な経験・優秀なブレーンを持っていて、現場で樹木を前に納得のいく説明と指導をしてくれた。現場ではよく話をしてくださったが、文章は書かない方だった。

 

 

 

" 私が親方と出会い、調布や福島での研修会を開催するようになった頃、『やぶかいを支える会』が発足した。 中川氏・奥山氏・長縄氏・それに私猪野がそのメンバーで、研修会などにも参加し、親方の考え方や、理論をまとめて文字にしていった。 現在のホームページの具体的な活動方法の模式図も彼らによって書かれたものだ。

 もちろん、やぶかいとして組織化(法人化)をするのには規約が必要との考えから、定款まがいの規約も作成した。

 そのころ私は、親方の考えに沿った、治療の流れを表す「フローチャート」の作成に取り組んでいた。"

 

 

 

 完成したのが現在ホームページに紹介している『“藪会式”樹勢回復フローチャート』だ。 自画自賛するわけではないが、20数年前に作成したものであることを考えれば、合格点をあげても良いのではないかと思う。

 

 

 

 ただ、この20数年の経験や費用対効果を考えあわせると、第一デジションボックスからYESの経路に入った土壌改良の記載で、「・・・・深さ1m程度、幅0.5m程度掘り下げ・・・・」とあるは、「・・・・深さ0.6m程度、幅0.5m程度掘り下げ・・・・」に修正しても良いように感じてきた。

 

 

 

 各々会員の知見で臨機応変に対応してもらいたい。